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2026年 理事長年頭挨拶
理事長から職員に以下の年頭挨拶がありました。
明けましておめでとうございます。
今年は例年より長めの年末年始の休暇となりました。みなさん、英気を養い、本日の仕事始めを迎えられたことと思います。このように皆さんと共に新たな年をスタートできることを嬉しく思います。
昨年は、国内外で大きな変化がありました。世界に目を向けると、第2次トランプ政権が発足して以降、世界経済はその政策に翻弄され続けており、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化をはじめ、各地で紛争が発生しました。また、大規模な地震や豪雨による洪水などの自然災害も多発しており、一国では解決できない問題が世界に広がっています。
国内においては、憲政史上初の女性首相となる高市首相が誕生しました。その下で日経平均株価が5万円台と史上最高水準に達するなど、日本経済は停滞から成長への転換期を迎えております。
海外情勢が複雑化し、国際的な経済・安全保障環境の不確実性が高まる中において、日本はこの機を逸することなく成長を遂げ、諸外国とともに、国際社会が直面する難題を解決していかなければなりません。日本の首都である東京には集積の力と多様性という大きな強みがあります。その証左として「世界の都市総合力ランキング2025」において、東京は初めて2位となりました。そうした強みをもって、東京が日本経済を牽引し、成長させることが重要です。そのためには、社会や産業の急速な変化に対応し得る高度な専門性と柔軟な思考力を備えた人材が不可欠であり、その育成を担う高等教育機関に求められる役割もますます重要なものになっています。
こうした中で、私が着任した4月以降、各校ともに素晴らしい取組を行い、着実に成果があがっていると感じています。
都立大学においては、知のみやこプロジェクトをスタートさせ、優秀な若手教員が着任し、大学の研究を力強く推進する大きな活力が生まれております。また、ロボット技術を競う国際大会で総合成績1位に輝いたように、学生の大いなる力と、大学が社会に貢献し得る人材を着実に育んでいることを実感いたしました。
産技大では、文部科学省の補助事業を活用し新たな教育プログラムが本格始動するなど、社会のニーズに着実に応えるべく取組を進めました。また、運営諮問会議においても、地域の垣根を越えて日本の発展に貢献できるプロフェッショナル人材の育成についてご議論していただいており、産業界のニーズを把握し、教育内容の更なる進化に向けて取り組んでいます。
高専においては、産業界からの即戦力となる人材の期待がますます高まる中、電気電子エネルギー工学コースがスタートし、技術革新に挑戦し続けるグリーンデジタル人材の育成を開始しています。また、学生達は一昨年のDCONに続き、昨年の高専ロボコンやスーパーコンピューターの技能を競う国際大会などにおいて、素晴らしい活躍を見せてくれました。
このように、挙げればきりがありませんが、昨年は各校が様々な取組を意欲的に推進していただいた1年でした。この勢いに更なる弾みを付けて、今年は次の3つの課題に精力的に取り組んでほしいと思います。
1点目は、教育の質の向上と研究力の更なる強化です。少子化の進行により、学校間競争が今後ますます激しくなる時代にあっても、「選ばれる学校」であり続けるために何ができるか、それぞれの立場で考え、実行に移していただきたいと思います。
2点目は、国際化の更なる推進です。都立大学の英語学位プログラム導入、そして国際系新学部の設置に向けた様々な準備を進めるとともに、産技大におけるグローバルPBLや、高専における海外体験プログラムなどを通じ、学生・教職員の国際性を育んでいただきたいと思います。
3点目は、社会や産業界のニーズの把握です。現代社会はかつてない速度と激しさで変化を遂げています。その中で時代の要請を的確に捉え、教育、研究に反映することで、社会の発展に貢献することが重要です。この努力が1点目に申し上げた「選ばれる学校」の土台にもなります。皆様方においては、日頃から常にアンテナを高く張り、日本のみならず世界で今何が起きているのか、何が求められているのかを捉え、各校の運営に生かしていただきたいと思います。
2026年は第四期中期計画の4年目、後半戦となります。中期目標の達成に向け、引き続き『全員経営』で取組を進めていくことが重要です。さらに、中期計画で定めた取組に加え、変化の激しい社会情勢を捉えた新たな課題にも対応していかなければなりません。職員のみなさまは、法人経営、大学運営の要です。本法人を「世界的課題を解決する新しい知を生み出す場所」としていくため、2026年を天に駆け上がる馬のように一段と飛躍する年とすべく、ともに頑張っていきましょう。
2026年1月5日
理事長 中山 泰男










