近年、気候変動や人間活動の増大が、生態系に深刻な影響を及ぼし、生物多様性の損失をもたらしています。このような中、世界的にも気候変動対策と生物多様性への取組は一体的に議論されており、「ネイチャーポジティブ(注)」の実現が掲げられています。
こうした状況を踏まえ、東京都公立大学法人は、危機に直面している地球生態系が持続可能な社会の実現に不可欠なものであることを改めて認識し、その保全、研究、教育活動を行うことを誓約する「ネイチャーポジティブ宣言」を発出します。
(注) ネイチャーポジティブ(自然再興)とは、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させることを意味する。
本法人は、危機に直面している地球生態系が、持続可能な社会の実現に不可欠な国際公共財であることを再認識し、その保全、研究、教育活動を行なうことを誓約し、ネイチャーポジティブ宣言を発出する。
2024年7月16日
東京都公立大学法人 理事長 山本 良一
東京都立大学 学長 大橋 隆哉
東京都立産業技術大学院大学学長 橋本 洋志
東京都立産業技術高等専門学校 校長 吉澤 昌純
※全文は「東京都公立大学法人 ネイチャーポジティブ宣言」をご参照ください。英語版についてはこちらをご覧ください。 ※本宣言は、本法人が運営する東京都立大学、東京都立産業技術大学院大学、東京都立産業技術高等専門学校の教職員・学生等から意見を募集し、寄せられた意見を踏まえて、作成しました。
2021年 7月に発出した「気候非常事態宣言」及び2023年3月に策定した「カーボンニュートラル推進プラン」に基づく各種取組と合わせ、ネイチャーポジティブ宣言に関連する研究成果を社会に還元していくなど、取組を一層推進し、環境報告書の公表を通じて、自然と共生する豊かな社会の実現に貢献すべく、率先して取り組んでいきます。